大東建託から離れられないオーナーたち 嫌なことがあっても他社よりまし
以前の記事では大東建託から将来、見放されるかもしれない物件そしてオーナーについて書きました。
空室率が常時高く、立地条件がよくない物件ですが、ひと昔前までは、得意の入居斡旋力から、そのような場所でも大東建託はアパートを建てていました。
しかし時代は変わり、全体的に空室率が高くなりつつある今、大東建託も危機感を感じてか、不便で駅から離れているエリアではアパートやマンションを建てることに消極的になっているようです。
ところで大東建託オーナーは大東建託をどう思っているのでしょうか。
実は相続の時に、大東建物管理(現大東建託パートナーズ)の担当者が言った言葉が強く印象に残っているのです。
担当者いわく「大東建託を辞めるオーナーさんはいないですよね」と言ったのです。
どうもこの時の発言はうそぶいているようには思いませんでした。
言われた時の顔の表情、そしてその場の空気からして本心で言われたような気がします。
そして実際のところ筆者の知っている限り、オーナー自ら大東建託グループから他社に管理替えした人は知りません。
それではなぜ多くのオーナーが大東建託から離れたがらないのか・・
もちろんこれはだれ1人として大東建託から離れないということではありません。
なかには大東建託に不満を持って、訴訟を起こしたり、管理替えをしたオーナーさんたちがおられることは事実です。
ただ家賃減額に不満を持って他社に管理替えしたところで、他社でも支払われる賃料は、ほぼ同じではないかと思います。
また大東建託のやり方としては家賃は、その物件があるエリアの家賃相場をもとに査定しますので、家賃相場が下がれば、当然オーナーに支払われる賃料も賃料更新時に下げられます。
このてんでは大東建託はオーナーに対してシビアにあたります。
筆者もテナント物件で経験しました。
しかし相場価格をもとに査定して、残念ながらこうなってしまったと大東建託の担当者から粘り強く説得され、納得せざるをえなかったことがあります。
このようにオーナーに不利になる事柄でも、話の筋は通すので大東建託を辞めようとは思わなかったのかもしれません。
また一部、週刊誌や政治の機関紙などで批評されてもいます。
しかし大東建託と契約している物件オーナー数が減少することはありません。
さらに新しいアパートを建設する時のリピーターさんが少なくないのも事実です。
やはり賃貸住宅最大手によるスケールメリットがオーナー離れを防いでいるのかもしれません。
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