高層マンションを賃貸経営することのメリット デメリット
数年前のことですが、駅前の廃れた商店街が火事で焼けました。
その後、その商店街の地主さんたちが共同で高層の賃貸マンションを建てました。(12階建)
駅前の賃貸マンションということで、家賃も安くはなかったと思います。
もちろん建築費も億単位でかかるような物件です。
もともとそのような一等地の地主であるゆえに、土地の利を生かしてマンション経営を行うことができたようですが、家賃が高くても、駅前ということで空室も比較的、少ないことでしょう。
ですから建築費にはそれ相応かかるものの、
安定的にまとまった家賃収入をもたらす
というメリットがあるマンションです。
さらに駅前の物件ということですから、土地の路線価も高く、銀行サイドとしては十分な担保を取れるということで、比較的に高額の融資をしてくれたことでしょう。
つまりは億単位の融資を受けて、マンションを建てて、比較的高い家賃を設定して空室リスクの少ないなかで安定的なマンション経営を行うことができるというのが駅に近い場所にあるマンション経営の利点といえるでしょう。
さらに売却することになったとしても高い価格で売却することもできることでしょう。
昔からの地主さんの有利なてんはそのようなてんにあります。
もともとは需要のある土地ではなかったところに鉄道が走るようになり、また駅が造られ、駅を中心に街が形成され、土地の需要が大きくなったというものです。
土地成金とも言われる人たちです。
もちろんそのようなマンション経営にもデメリットがあります。
そのデメリットとはとにかく
維持管理コストがかかる
というてんです。
ですから高い家賃で家賃収入もそれ相応に入ってきますが、維持管理コストもかかりますので、利回りはさほど高いものとはならないかもしれません。
例えば維持管理がかかるものとしてエレベーターがあります。
今の時代、4階建て以上のマンションの多くに設置されていますが、とにかく維持管理にお金がかかり「金食い虫」とまでいわれています。
他にもオートロックの電子錠式が多くなっていますが、これらの設備も消耗品で、修繕などでそれなりの費用がかかります。
さらに大規模修繕となると、高層な建物であるがゆえに費用が割高になるかもしれません。
そして資産性の高い物件の場合は固定資産税も高額となることでしょう。
入るお金も多いが出るお金も多いというのが資産性の高い物件の特徴なのかもしれません。
なので安定を望むならばマンション経営は悪くはありませんが、しかし大きく儲かるというものではありません。