DIY物件 入居者自己負担でリノベーションが行える賃貸住宅のメリットデメリット
これまでは、空室をなんとか埋めるための手法のスタンダードな方法は、インターネット無料か、ペット飼育可といった方法がありました。
これらの方法は今後も、入居率を向上させるための有効な手段として活用されていくものと思われます。
ところでインターネット無料物件は着実に増えており、将来的にはだんだんと入居斡旋においてインパクトのある方法ではなくなっていくものと思われます。
ペット飼育可物件については当分の間は有効な手段であり続けると思いますが、簡単にそうすることができるわけでもありません。
このようなさなか、さらに入居斡旋においてインパクトのある方法がないかと考えてしまうと思いますが、実のところにわかに注目されている事柄があります。
それは
DIY可物件です。
このDIY物件とは、入居者さんの意向を反映した改修を行うことができる賃貸借契約や賃貸住宅のことです。
どちらが費用負担するかについては、明確ではありませんが、入居者さんが費用負担するというのであれば、物件オーナーにすればリノベーション費用を負担しなくて済むというメリットがあります。
また入居者さんにしても、自己費用でリノベーションすることによって、住居への愛着が深まり長期入居をしてくださる可能性が高くなります。
さらに入居者さんが、退去した時も、DIY物件ならばお部屋がグレードアップしている可能性もあります。
ですから物件オーナーにしてみれば、DIY可物件にすることは悪いことではありません。
・リノベーション費用の負担軽減。
・入居者さんの長期入居。
・入居者さんが退去した後、お部屋がグレードアップしているかもしれない。
というメリットがあるのです。
もちろんデメリットとしては、DIY可物件の場合は、リノベーション費用を入居者さん負担にする代わりに家賃を相場よりも安くしなければならないということが生じるかもしれません。
さらには入居者さんのDIYの仕方によっては、退去後にお部屋がダウングレードしてしまうということも考えられます。
そのさいには原状回復を要求し、しかもその費用を請求することができるかといった問題が生じます。
そこでトラブルが生じるかもしれません。
ですからDIY可物件には種々のメリットがある反面、リスクもあるということを認識しておく必要があるでしょう。
追記:賃貸住宅の場合は、退去後の原状回復という原則があり、そのことがDIYを難しくしていました。
しかし徐々にですが柔軟に対応できるようになってきています。
アットホームのウエブサイトにはDIYについて
自分自身でモノの製作や修理を行なうこと。Do It Yourself(あなたが自ら行なえ)の略語。 日曜大工、設備や器具の自己組み立て・自己修繕などは、おおむねDIYである。 なお、「自分でできることは自分で行なう」という考え方や態度をさす場合もある。この場合には、モノの製作などだけでなく、サービス活動も含めて広く捉えられている。
DIYとは|不動産用語を調べる【アットホーム】 (athome.co.jp)
と書かれています。
このようにDIYとはDo It Yourselfの略で、広い意味合いがありますが、とにかくお部屋を気に入った仕方に修繕や組み立て設置等を行うということのようです。