大東建託は修繕費でオーナーからぼったくってはいなかった
以前に書いた記事
では、週刊ダイヤモンドが、「大東建託現役社員が悩む、オーナー泣かせの建物管理」という記事で、大東建託がオーナー泣かせな管理を行っているとの批評に、大東建託が訴訟を起こし、大東建託側の言い分が、ほぼ認められたてんについて、産経新聞の記事をもとに書きました。
あれからしばらくして大東建託のニュースリリースにもそのことが取り上げられました。
2019/9/2の「株式会社ダイヤモンド社に対する勝訴判決のお知らせ」のなかでですが、この文章をじっくりと読むとオーナーとしては安堵できるようなことが書かれています。
例えば
2018年11月末現在の外壁塗装工事実施状況からは、大東建託パートナーズ株式会社が修繕費用を 負担するフルパッケージ契約物件では、建物オーナーが修繕費用を負担するスタンダードプラン契約 物件と比較して修繕が少ないとする本件記事とは、反対の修繕状況にあることがうかがえる。
https://www.kentaku.co.jp/corporate/pr/info/2019/aqehc4000000c8k1-att/diamond_hanketsu_0902.pdf
と書かれています。
つまりは、外壁塗装工事の状況では、現実にはスタンダードプランの建物よりもフルパッケージプランの建物のほうが、修繕割合のようなものは、フルパッケージプランのほうが多いというのです。
つまりは、フルパッケージプランの建物の修繕を極力抑えて、スタンダードプランの建物の修繕は積極的に行っていると主張するダイヤモンド社の記事は、全くのデタラメだというのです。
私の建物もスタンダードプランの契約ですが、そのてんはわかります。
大東建託パートナーズは修繕に積極的ではありません。
さらに
証拠からは、大東建託パートナーズ株式会社が建物オーナーに対し、一般的な発注額に比べて不当に 高額な請求をしているとは認められない。
とも書かれています。
つまりは大東建託パートナーズのオーナーに請求する修繕費用は、一般的な発注額に比べて不当に 高額な請求をしているとはいえないとも書かれています。
実際のところ、大東建託の修繕費用は高いと言う意見もあれば、〇〇建設よりも安くていいよ、といってくれた大東オーナーさんもおられます。
様々な意見がありますが、裁判所の見立ては、不当に高額ではないということのようです。
一方でダイヤモンド社の記事については
記者は、当社の現役・元社員と称する者から事情を聴取して、その客観的裏付けを取らずに、その聴取 事項をほぼ唯一の証拠として本件記事を作成したといわざるを得ない。
と書かれていて、お粗末な取材であったと指摘しています。
結論としては
本件記事の重要部分が真実であるとはいえない。(信じるに相当な理由が存在したとはいえない)
ということで、信頼できる記事ではないと述べています。
それにしても週刊ダイヤモンドといえば、東洋経済誌とならんで、権威ある経済誌と思っていましたが、今回の事例は本当に残念なことでした。
追記:ウィキペディアには真実と言えないことを報道することについて
虚偽報道(きょぎほうどう)とは、マスメディアやソーシャルメディア等において事実と異なる情報を報道すること、または事実と異なる報道を行うメディアそのものを指し示すことである。
初めから虚偽であることを認識した上で行う架空の報道や、推測を事実のように報道するなど、故意のものについては捏造報道といわれることもある。
と書かれていて、虚偽報道にも様々なものがあるとのことですが、今回のダイヤモンド誌の報道は、十分な確証を得たうえでない推測まがいの報道だったように思われます。
また取材した大東建託社員と名乗る人物も、本当にそうなのか、それとも以前はそうだったものの、現在は社員ではなく、むしろ大東建託になんらかの恨みを持つような人物だった可能性もあります。