30人ほどのレオパレスオーナーが修繕費で提訴!!
2017年現在、賃貸住宅管理戸数では大東建託、積水ハウスに次いでの第3位のレオパレス21ですが、全国に大勢のオーナーさんをかかえています。
そしてレオパレス21ですが、入居者向けサービスも強化していますが、オーナーさん向けサービスも幾らかあります。
そのオーナーさん向けサービスの1つが建物の修繕費に関するサービスです。
具体的には修繕費として
家賃収入の平均7.2%
を毎月レオパレス21に支払うならば、レオパレス21は塗り替えや交換の目安として、屋根は10年、クロスは4~5年、カーペットは3~4年などを行うというものです。
大東建託の場合も、このレオパレス21とよく似たサービスでフルパッケージプランというものがありますが、共有部分の修繕費と部屋内の設備の故障修理も家賃収入の5%程度を支払うならば、修繕費を大東建託が負担するというものがあります。
7.2%と5%ということで、このてんでは大東オーナーさんのほうが、幾らか得しているようにも思われます。(あくまでも数字上だけの比較ですが)
もちろん大東建託の場合は、修繕の期間の目安というものはレオパレス21のようにあるのかどうかはわかりませんが、10年以上してから適切な時に、大東建託の場合は修繕を行うようです。
週刊ダイヤモンド誌が大東建託批評
週刊ダイヤモンド誌といえば、経済関連の出来事について、他紙ではなかなか取り上げないような記事をとりあげる雑誌です。
私も昔に、不良債権問題で大手銀行の経営不安が取りざたされた時代に、生き残る大手行、生き残れない大手行についての率直な記事を読んで、こんなにも率直に書く雑誌があるんだと思ったことがあります。
いずれにしても一定の評価を得ている雑誌のように思います。
ところでそのダイヤモンド誌が、ついに賃貸住宅管理戸数においてトップメーカーの大東建託について取り上げました。
2017年6月から8月にかけて数記事に分けて掲載したようです。
私のブログ記事でも以前の記事でそのてんについて取り上げたことがあります。
例えば
といった記事においてです。
ダイヤモンド誌としては記事のネタとして現役の大東オーナーや現役の大東建託の営業マンを取材して、その取材内容を根拠にして
大東建託の批評記事を編集したようです。
ですから、全くのデタラメ記事というわけではなく、真実の側面のある記事といえるでしょう。
大東オーナーや大東建託の株主にとっては不安感を与えるような記事だったと思います。
大東建託が賃貸住宅シェア20%に近づく
2017年3月期の決算説明会も多くの会社で行われ、比較的多くの会社でまずまずの決算内容だったようです。
賃貸住宅関連でも積水ハウス、大和ハウス、レオパレスといったところは好決算だったようですが、管理戸数でトップの大東建託も決算説明が行われ、おおむね良好な内容だったようです。
売上高は前期比6.1%増の1兆4971億円。
営業利益は前年期比19%増の1201億円。
経常利益も前年期比18%増の1245億円。
といった増収増益です。
好調の要因は管理戸数増と入居率も高水準を維持していることにあるようです。
管理戸数100万戸を超えさらに入居率も常時95%以上を維持しているので、管理手数料が手堅く入っていることでしょう。
ところで気がかりなてんもあります。
その気ががり要因は建築営業で前年比減5.4%です。
このてんは幾らかの改善を図るために飛び込み営業を強化しているとのこと。
特に地域別では北海道と東北での受注が大きく下がったとアナウンスされています。
東北といえば土地は多くあり、土地活用ができそうな地主さんもたくさんおられるのではないかと考えてしまいますが、土地価格が低くアパートローンを借りるにしても担保が十分に取れずにアパート事業を始めるのが難しいのかもしれません。
サブリース問題が国会で取り上げられる
相続税の改正や、超低金利が続いているなかアパートが急増してきましたが、それとともにトラブルも多発するようになってきました。
トラブルが急増すると、国会に通う議員さんたちも注目するようになります。
そのようなさなか2017年5月10日に衆議院財務金融委員会において、共産党議員により、サブリース事業の問題について取り上げられトラブルへの対策強化を求めたとのことです。
サブリースによるアパート事業の最悪のシナリオは、アパート事業の収支が悪化し、そのための破産による土地とアパートを手放すというケースですが、こうした事柄も発生しているようです。
そこでこの共産党議員が問題にした1つのてんは国土交通省の登録制度にレオパレスが登録していないことを批判したようです。
国土交通省はレオパレスに登録を申請しているようですが、レオパレス側は応じていないとのこと。
レオパレスといえば大手サブリース業者ですが、トラブル割合は大手のなかでは多く、アパートオーナーから訴訟を起こされているケースも少なくありません。
やはり今回の国会においてもレオパレスがヤリ玉にあがったようですが、他の大手サブリース業者、例えば大東建託や大和ハウス工業、積水ハウスも大家とのトラブルがないわけではないのでしょうが、レオパレスがそのなかでもトラブルが多いのは不思議です。
レオパレスのビジネスモデルでトラブルになりやすい要素があるのかもしれません。
完成工事利益率が30%の大東建託!!
私は阪神地区のとある場所に住んでいますが、最近は大東建託もこのあたりでの営業が実を結んできたのか、あちらこちらで大東建託のアパートの新築工事が行われています。
全国的には、新規受注は減少傾向にあるようですが、私の周辺エリアでは大東建託については明らかに増加傾向にあるように思います。
ところで以前はあまり気にならなかったのですが、最近やけに気になることが完成工事利益率です。
この数値の見方については専門家のようにこの数値であらゆることを見極めることができるといわけではありませんが、素人なりに気になる数値が大東建託の完成工事利益率が30%前後というてんです。
というのも大手建設会社の完成工事利益率ですが
大林組 11.5%
大成建設 10.9%
長谷工 16.5%
と総じて大東建託よりも低い数値です。
ある情報によると平均は20%ぐらいともいわれていますが(実際はもっと低いように思いますが)、非公表の建設会社も多く正確なことはわかりません。
積水ハウスや大和ハウス工業の完成工事利益率は調べてもわからないので、非公表ということなのでしょうか。
そう考えると、完成工事利益率や管理物件の空室率を公表している大東建託は他社よりも紳士的ともいえるのかもしれません。
レオパレス大家が集団訴訟
以前のブログでアパート一括借り上げメーカーで最も苦情相談の多いメーカーがレオパレスだということについて書いたことがあります。
そのレオパレスの大家100人超がレオパレスに集団訴訟を起こすというニュースがありました。
管理戸数56万戸、大家さんは5万人前後?で、大東建託の8万人の3分の2程度と思われます。
しかし大家による苦情相談件数は大東建託よりも多く、明らかに大手一括借り上げメーカーの中では、最も不満を持つ大家さんの割合が多いといわれています。
その原告の中心はレオパレス大家さんで結成されているLPオーナー会だそうで、大手レオパレスに集団訴訟を起こすという私にとっても興味深い事例で注目しています。(大東建託物件オーナーにはレオパレス大家独自で運営しているLPオーナー会のようなものはありません)
そもそも問題になっているのはレオパレスがオーナーに提供している「家具・家電総合メンテナンスサービス」で契約上では一定期間経過後に新品と交換することになっているのが、交換されていないというてん。
しかも1戸あたり毎月2000円を大家はレオパレスに支払続けているとうものです。
1戸2000円ということは10戸所有していれば20000円を負担しているということで、大家にしてみればきちんと約束事を守ってほしいということなのでしょう。
大東建託が積水ハウスを追い抜く?
ハウスメーカーといえば、なんといっても積水ハウスが最大手の1つで、ブランド力があります。
もちろん今も好調なハウスメーカーには違いがないのですが、2016年夏、株価時価総額において、ついに大東建託に追い抜かれてしまいました。
大東建託の時価総額 1兆1983億円
積水ハウスの時価総額 1兆1915億円
となっています。
この株価の時価総額、企業を評価する1つの重要な目安ととなっています。
例えば時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味する場合があります。
そして時価総額を比較するのは株価そのものがが高い低いで判断するよりも企業価値を評価するううえで効果的な方法と近年ではみなされるようになってきています。
なにせ時価総額が大きいということは、その額分、投資家から期待され投資されているわけですからね。
ちなみに時価総額が最大の企業はアメリカのアップル社で約7000億ドルです。
7000億ドルということは70兆円。
すごい時価総額ですね。
日本のメーカーではトヨタ自動車の時価総額が26兆円でダントツの首位となっています。